扶養あれこれ                 フリーライター 宮崎景衣



 既婚者で働いている皆さん、ご主人の扶養に入ってますか?それとも入らずに制限なく働いていますか?

 私はフリーライターとして阿蘇の自宅で仕事を始めて数年がたちますが、まだ夫にこう言ってはあげられません。
「仕事がもうどうしても無理になったらやめて主夫やってもいいよ、私が稼ぐから」と。助産師の資格を持つ妹2人は、
旦那さんにこう言ってあげられるのです。稼ぐ女ってなんてかっこいいんだろう! と思います。
私はというと、夫の扶養から外れることになったばかり、まだまだそんなかっこいいことは言ってられません。私の
収入はそれぐらいです。

 今年は、扶養から外れるので国民健康保険料と国民年金保険料を私の収入の中から払うことになります。扶養に
入っていた時はなかったその支払いが発生することによって、ちょっと損したような気分になります。だから扶養内で
みんな働きたいと思うんですね、きっと。でも、阿蘇みたいな田舎は国民健康保険料が都会より安いらしいです。
青色申告をするために税理士に相談するまでは知らなかったんですが。

 扶養から外れるかも、という話を夫にした時、夫は微妙な顔をしていました。今まで扶養内ということにこだわって
いたのは、収入が少なかったのもありますが、夫に心配かけてはならないと思う気持ちがあったのもあります。
例えば、健康保険料は前年の収入によって決まりますが、去年よりも今年が稼ぐ金額が少なくなってしまった時で
も健康保険料や国民年金保険料は払わなくてはなりません。フリーライターという危うい職業で、毎年毎年確実に
稼ぐだけの才覚があるのか、と夫は心配してくれてるんだと思います。

 しかし、私が稼ぎたいのは夫のためもあります。何かあった場合でも私にも収入源があることによって、多少でも
安心してほしいのです。私にも勤め人だった時があるので、勤め人の苦労が分かります。転職回数10数回にもおよ
ぶ私の勤め人人生はフリーになることによって終わりを告げましたが、夫は大黒柱として勤め人を60歳まで続けな
くてはなりません。場合によっては65歳まで…。そんなときに、「いつでも辞められる」という安心感は、「逃げ場が
ない」場合に比べて、格段に違うのではないかと思うのです。

 夫に勤めを辞めてほしいと思っているのではありませんが、ある人からこんなことも言われました。
「いつでも辞めていいよ、なんて言ったらいけない男もいるからね、注意だよ」と。
確かに、女が稼ぐと甘えて仕事辞めちゃう男もいるかもしれませんね。


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