相談実例     

62  見てもらえますか?と電話があり後ほどきて貰うことにした。
 顔色が良くない、何かある何かあるから来る訳で、何も無ければ来る事等無い筈である。身内の病気とみた。

 「何を観ればいいですか?」
 「実は家族に病気ばかりする者がいてホトホト困っています。良くなったかと思えばまた医者通いになり送り迎えも一苦労です」と言われる。そして、

 「違うところにお聞きしましたが先祖が粗末になっているから病気ばかりするのだ」と言われて色々しましたが一向に変わりません
何かサワリがあるのでしょうか?」とのお質ねです。

 御神仏にお聞きしてみると、次から次にと出てくる御神仏の眷属たち・・・・・あれもこれもとこちらに向かい大きく手を広げる姿である。そこで、

 「貴方のおうちは御神仏に頼みごとばかりして願いが叶うとまた次の願いにそのまた次の願いの連続で頼むばかりでお礼を御神仏に
しないためにこのような結果になっています。近くの神社や御神仏に手を合わせるだけでは何も変わりませんが」と言うと、


 「そのような事まで出るのですか?」とのことで少しビックリされたようで、御神仏に非礼を詫びる祈祷を行い、その他の諸々の
秘法を伝えて実行させた。

 近所のお宮とか誰もいない神社とかに行き参拝してみれば賽銭だけで、或いは一円もかからないが、我々から見れば自己満足であろう。否定はせぬが。


63 見て下さいとの予約があり相談に応じた。
 拝見してすぐわかった、男女間の事でトラブルと読んだが・・・・

  「実は子供の交際している相手が近くの人でとても困っています、縁が切れませんでしょうか?」と言う。
 近所の事は何かにつけて色々気になることが多く、また少しのことでトラブルになることが多い。

 そこで見てみるとこの二人の交際はやはり何かと問題が多くまた以前の親同士の付き合い面でトラブルがあったようだ。よってこの相談者が言うように縁が
切れた方が良いことを話して実行させた。

  その後別な問題が発生したためまた来堂された折に聞いたら

  「あれから6ヶ月くらいしたら何も言わなくなり、また夜も家にいますので、どうやら別れたようです」とのことを聞いた。
 
  そしてそのあと結婚しましたとの欄が広報にありそれとなく見ていたら相手の人が結婚されたと掲載されていたが嫁さんの名前は別の人であることが分かった。
 やはり別れていたことがわかった。


64 「お願いできますか?」と言い来堂された相談者。とてもきれいな人であるがその顔色には悲痛な叫びが現れている。

 人の悩みは際限なく起きるし、なかには解決さえ難しいものさえある。いつも思うがこちらはその人の為になるならばと考えて対応するのだが中にはそんなことはどうでも良いと思う人もいる。適当にあたりさわり無いことを言いさっさと相談料金を払ってもらいお帰りいただくのが良いかも知れないが、そんなやり方は昔から自分にはできない。


 そしてこの女性の話を聞いてみれば相手がなかなか別れてくれない、部屋の鍵を返してくれない、と言う。昔の自分であればこのような自分勝手な相談に乗ることはなかった、自業自得と云う言葉もある。きれいな顔をしていれば男は皆騙されて当たり前と言う女もいるにはいた。しかし、今は歳をとったこともあるのか、また、看板を出している以上は相談に乗っている。

 どんなに好きになろうとも、大恋愛をして一緒になろうと別れはある、別れが来る時は来る、それが人生なのだ。

 そこでこの相談者には縁切り祈祷で対応することにした。しかしどうだろうか?偏見を持つのは良くないのだが、自分勝手な女の依頼などよせばいいのだが、ここで断わればいいのだがそれでは余りにもこの相談者が哀れな相談者で終わるのだ。少しでも相手の立場に立つならばここは,やはりなんとかこの難局を乗り切れるようにしてあげることが勤めと考えたので引受けた。

 それから冬が過ぎた頃玄関前に立つ女性の姿、出てみるとこの時の相談者であった。

 「ありがとうございました、お蔭できれいに別れることができました、ほんとにありがとうございました」とお礼の参拝であった。

 その時だけの口先だけのお礼かも知れないが、ここまで時間を作って来たことは事実として、この人の人生のひとコマとして残る、
 例えこちらが利用されたとしても・・・・

 そんな、相談実例であった・・・・・・幾つか似た実例を掲載しているが



 

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